皆さんこんにちは。
溶けないでいますか?
早く秋風に吹かれて、物思いに耽りたいです。
今回は「秋」の文字について深めてみました。
現代漢字の「秋」はわかりやすいです。
「禾=稲」と「火」の組み合わせです。が・・ここの間にイナゴなどの「虫」
が隠れています。現代文字に変わっていく過程で省略されたのです。
古代文字の中には、禾と虫と火で作られている時代もありました。
1番古い甲骨文字では秋は「イナゴなどの虫」の象形文字だけで表されました。
秋になるとイナゴなどの虫が大量発生し、穀物を食い荒らし被害を受けるので、虫を焼き豊作を祈った形が文字になりました。
私の友人の何人かが「田畑」をやっていますが、ブログには多く「虫」との戦い・・が報告されます。
どんなに時代が経て、便利な機械や器具が発明されても、
古代人も現代人も相変わらず「虫と戦っている」という変わらない構図があるんだな・・と思ったりします。
(本人達は必死だろうし、腰も痛いだろうし、工夫しても虫に食い荒らされたら、ガックリ・・だろうけど。)
今回紹介するカードは2枚とも「秋」の一文字です。
技法に凝ってみました。
1枚目は漢字の「秋」です。
カードの中央に薄い黄緑で「秋」の一文字を水分たっぷりで書きます。
次に緑・赤・黄色・青・最後に黒で「たらしこみ」をします。
皆さんは「偏とつくり」をいっぺんに書かないで、片方づつ作ってくださいね。
「たらしこみ」のポイントは最初にたっぷり筆に水分を含ませる事です。
できましたら、空いているスペースに色丸でアクセントをつけます。
外側の円から作るといいです。
最後にカードなどを切り折り、その端に金の絵の具をつけてペタペタとラインにしていきます。
「アート書」っぽく出来ればいいですね。
もう一つは前述した、1番古い甲骨文字の「秋」です。
こちらは「虫」の象形文字です。
まず、反故紙のカードなどをカットして2センチくらいの折った紙を
つくります。
別紙に黄緑や黄色・赤などの絵の具を出しておいて、折った紙のヘリに
絵の具をつけてカード上で引っ張ると、アートな感じのベースができます。
乾いたら濃いめの墨で「虫」の文字を書きます。
次に金の絵の具で細めに文字のラインを書きます。
アクセントに赤のアクリル絵の具と割り箸の頭でプツプツを
あしらいます。その時はだんだん小さくするとリズム感が出ます。
最後に、この文字は「秋」ですよ・・と、知らせるために、スタンプを押した上に「秋」を書き込んで完成です。
こちらは立派なアート書にしましょう。
早く秋が来ないかな・・・
そうめんも食べ飽きつつあります。
次回は9月中旬頃にお便りしますね。
「暑さ寒さも彼岸まで」にすんごい期待です。
さとだてゆめこ