2023.8

 

皆さんこんにちは。

溶けないでいますか?

 

早く秋風に吹かれて、物思いに耽りたいです。

 

 

今回は「秋」の文字について深めてみました。

現代漢字の「秋」はわかりやすいです。

「禾=稲」と「火」の組み合わせです。が・・ここの間にイナゴなどの「虫」

が隠れています。現代文字に変わっていく過程で省略されたのです。

古代文字の中には、禾と虫と火で作られている時代もありました。

1番古い甲骨文字では秋は「イナゴなどの虫」の象形文字だけで表されました。

 

秋になるとイナゴなどの虫が大量発生し、穀物を食い荒らし被害を受けるので、虫を焼き豊作を祈った形が文字になりました。

 

私の友人の何人かが「田畑」をやっていますが、ブログには多く「虫」との戦い・・が報告されます。

どんなに時代が経て、便利な機械や器具が発明されても、

古代人も現代人も相変わらず「虫と戦っている」という変わらない構図があるんだな・・と思ったりします。

(本人達は必死だろうし、腰も痛いだろうし、工夫しても虫に食い荒らされたら、ガックリ・・だろうけど。)

 

 

 

今回紹介するカードは2枚とも「秋」の一文字です。

技法に凝ってみました。

1枚目は漢字の「秋」です。

 

カードの中央に薄い黄緑で「秋」の一文字を水分たっぷりで書きます。  

次に緑・赤・黄色・青・最後に黒で「たらしこみ」をします。

皆さんは「偏とつくり」をいっぺんに書かないで、片方づつ作ってくださいね。

「たらしこみ」のポイントは最初にたっぷり筆に水分を含ませる事です。

できましたら、空いているスペースに色丸でアクセントをつけます。

外側の円から作るといいです。

最後にカードなどを切り折り、その端に金の絵の具をつけてペタペタとラインにしていきます。

「アート書」っぽく出来ればいいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一つは前述した、1番古い甲骨文字の「秋」です。

 

こちらは「虫」の象形文字です。

まず、反故紙のカードなどをカットして2センチくらいの折った紙を

つくります。

別紙に黄緑や黄色・赤などの絵の具を出しておいて、折った紙のヘリに

絵の具をつけてカード上で引っ張ると、アートな感じのベースができます。

乾いたら濃いめの墨で「虫」の文字を書きます。

次に金の絵の具で細めに文字のラインを書きます。

アクセントに赤のアクリル絵の具と割り箸の頭でプツプツを

あしらいます。その時はだんだん小さくするとリズム感が出ます。

最後に、この文字は「秋」ですよ・・と、知らせるために、スタンプを押した上に「秋」を書き込んで完成です。

こちらは立派なアート書にしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早く秋が来ないかな・・・

そうめんも食べ飽きつつあります。

 

次回は9月中旬頃にお便りしますね。

「暑さ寒さも彼岸まで」にすんごい期待です。

 

  さとだてゆめこ