皆さん・・アッチもコッチもソッチもココも大変な感じのする
2022年の真夏ですが、如何お過ごしでしょうか?
ここで「たわいない話」をしてもシラケますので、早速誌上レッスンと行きましょう。
普段はカード制作を紹介する時は、筆と絵具があれば割と簡単に出来るものを選んできました。
今回は少しじ時間がかかったり、普段使わない技法を取り入れたカードにしました。じっくりと取り組んでくださいませ。
先ず「古代文字カード」から。。。
「氷壺・・・ひょうこ」と読みます。意味は・・ココロが清く、潔く、潔白である・・と言う事です。
東京の永田町辺りには全く正反対の方々が集っております。
表現は「甲骨文字」です。正しくは「亀甲獣骨文字」と言い、紀元前14世紀から11世紀頃に使われていた文字です。
亀の甲や獣の骨に穴をあけ、炙って出来た刻印を文字にした世界最古の古代文字漢字です。
世界にはエジプトのヒエログリフやシュメール人の楔形文字がありましたが、
現在までに形は変化しても消滅せずに連綿と引き継がれてきたのは漢字のみです。
作り方手順です。
先ずカードに青緑などの絵具を塗って紙などで上から潰しておきます。
次に、銀の絵具つけたローラー(画材屋さんで色々なサイズのローラーが売られています。)でコロコロします。
寒そうな感じが出来ましたら、「氷壺」の古代文字を濃いめの墨と細目の筆で
書きます。
「人」みたいなものが二つ重なっているのが「氷」でその下の三角と
風がまえっぽいのが「壺」です。
最後に青緑の絵具を絞り出したものでアクセントをつけ、赤・黄色・白の
絵具でしめます。
涼し気で清らか仕上げたいです。
「遊書舎―宙SORA」ではこのような古代文字を使った「アート書」を中心に
学んだり、作品を作って展覧会をしたり・・の活動をしています。
どなたでも・いつからでも・初めて筆を握るかたでも・・一緒に学んでいけます。興味のある方はHP最後の「コンタクト」から連絡してくださいませ。
英字は「菊の花」をモダンに英字のカードにしてみました。
この技法も少し時間がかかるので、あまり通常クラスではやりません。
9月9日は「重陽の節句」とされ菊を飾って邪気を払います。
1年の5節句のなかでは最後の節句です。
古来より奇数が縁起がいいとされてきましたが、9が重なる9月9日は1番大きな陽数の「9」が重なるので「重陽の節句」となり、大変めでたいとされてきました。
江戸時代からは栗ご飯を食べるようになり「栗の節句」とも呼ばれます。
作り方は・・・まずカードの真ん中より上に3センチくらいの幅で背景太ラインを作ります。
上下にマスキングテープを貼り、薄墨と黄色で淡く彩色しておきます。
カードの1番したも黄色で太ラインを入れます。
乾きましたら、「菊の花」を作ります。サンプルを見ながら鉛筆等で下書き
をしておくといいですね。黄色・くろ・赤のアクリル絵の具で適所に塗り込み、
黒ペンでも花びらを描きます。
茎を薄墨と青緑で描いたら菊の英字の「Florist’s Chrysanthemum」を
ポイントブラッシュ書体で入れます。
最後に縦一列に赤の筆しぶきを飛ばして完成です。
一列の筆しぶきが難しそうなら反故紙などで覆って振るといいですね。
さて・・今回は少し時間と技法が必要なカードを紹介しました。
夏休みでカルチャーもお休みですので、じっくりと取り組んでみてはいかがでしょう・・・
今回はお盆期間に東北に出かけていますので、早めにお届けしました。
また、9月の中頃にお便りします。
アッチもコッチもソッチも・・・はどうなっているかな。
さとだて