2022.2

 

皆さんこんにちは。

この冬は寒い日が多いですね。

 

TVではアナウンサーが「暦の上では春ですが・・」と、言っています。

それもそのはず、立春は現在は2月4日頃を指しますが旧暦の立春は1月4日頃の事ですから。

 

 

ここで暦の事を少しおさらいです。

 

日本では古来より月と太陽の両方の運行を取り入れた「大陰太陽歴」

を1000年以上も使っていましたが、より正確に季節を表す為に明治5年に

太陽暦の「グレゴリオ暦」に切り替えました。

明治5年12月3日が新暦明治6年1月1日になったのですから当時は相当混乱した

でしょう。(クリスマスは無しで影響は少ないだろう)

ただ日本古来からの暦は、暮らし・農作業・漁業等に役立ち、季節の移ろい

を抒情的に表し日々の生活と切り離されない大事な考え方でした。

暦としてはグレゴリオ暦を使いますが、日本人の生活の側には旧暦(24節季・72候という考え方)がいまだに残っています。

 

立春(旧暦では1月1日で年の初め)・春分・大暑・大寒・・などの季節の言い回しを24節季・その一つの節季を更に5日ごとに分け19年に7回のうるう年を加えて1年を13か月としてきました。

新暦は365日の12か月で成り立ちますので、1か月のズレが生じます。

旧暦の1月は新暦のほぼ2月になります。

睦月(1月)は旧暦12月・如月(2月)は旧暦1月・・と前倒しの表現になるのです。

 

よくカルチャーで「水無月(6月)」について「6月は梅雨時期なのに水無月・・とはこれ如何に・・」と問われます。

旧暦では水無月は5月頃を指しますので晴天が続く気候だったので「水無月」になりました。

 

でも何故、急に明治5年12月3日に暦が変わったのか・・は不明です。

きっと長く鎖国が続いていた時代から開国し明治になった頃から外国との貿易・それに伴う契約書・労働環境などから旧歴の「初春・魚氷を去る頃」などという暦では通じなくなったでしょうね。

 

こんなに季節の話をたくさんしましたのに・・今月のカード紹介は季節感の無い物です。(桜などは次回に早めに・・)

 

和文字のカードの「風花」はたらし込みの技法です。筆に含ませる水分を多めにして乾かないうちに他の色をたらしていきます。

好きな色で作って下さい。

そういえば関西のフォークグループからの依頼で「風花」という名前の

ロゴマークを作ったことがあります。

コロナ禍で、活動も大変な事でしょうが何とか存続してコロナ後に大活躍

してほしいです。

英字は「雪月花・花鳥風月」を英訳すると「The beauties of nature」と

訳されます。

抽象的な花や蕾を薄墨などで描き、そこに色を落としていきます。

軸は細ペンで引きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

どちらも1年中飾っておいても、いつカードとして送っても構わないので

作っておいてみてくださいませ。

 

ではまた3月弥生月にお便りしますね。

お元気で。

 

  さとだて