皆さん、風邪などひかずにお過ごしでしょうか?
私の教室では、「風邪・インフル」「滑って転んで骨折・・」「ぎっくり腰」
等病欠の多い2月初旬でした。
これからは、少しづつ暖かくなり体調も上向きになる季節ですので、私も
散歩など多めにして硬くなった身体をほぐしたいです。
今、鎌倉は「春節休み」の中国からの観光客の方で一杯です。
小町通は「ここどこの国?」っていうほど東南アジア語が飛び交っています。
そこで私は「春節」なるものとそれに関わるアレコレを調べてみました。
中国の旧暦十二支は春節のこの月から1年の始まりです。
日本を除く朝鮮半島、ベトナム、マレーシアに至る「干支文化圏」は2月でようやく「亥年」のスタートになり、2月4日までは「戌年」としています。
十二支・・というと皆さん「動物」と思っているでしょうが、もともとは
植物の生育を十二段階で表したものだそうです。
「子」は始まりの意味で地中の根っこの芽が出ること。
次の「丑」は糸偏をつければ紐になるように根っこが絡まる意味。
「寅」は根っこがガッチリ張った様・・・このようにして、
生育した樹木は11番目の戌で草かんむりをつければ「茂」となり、
葉が生い茂り、やがて枯れて12番目の亥となり、これも木へんをつけると
「核」で種の意味になる。
・・・という考え方が2000年ほど前の漢の時代に動物に変わったらしいのです。
動物の性質とその年に生まれた人の性格などが妙に一致して、面白い・・
と広がった・・という事です。
確かに占いめいていて、植物生育の話よりはウケたのでしょうが、
「猫年」を入れてほしかったです。
さて、今月のカード紹介にいきますね。
和文字は今・・まさに咲き始めた「梅」です。
英字は「花」をテーマにした百人一首です。
先ず和文字はカードの中央より少し右に「梅」を書きます。
薄めのピンクで水を多めにして書き、乾かないうちに「黄色・黄緑」をチョンと差します。
乾き待ちをする間に「梅の花」を描きましょう。
大きい丸を三つ。その下に小さい丸を二つ、黒ペンで中にラインを書き黄色のめしべをつけます。
乾いたら「咲きました」をおしゃれ文字の要領で書き入れましょう。
最後に空いている所に黄色、黄緑でドットを入れて完成です。
英字は色紙に制作しています。
画仙紙色紙ではなく「ドーサ引き」の色紙を使用してください。
先ず、全体の周りに水分少な目でファンの筆か平筆でピンク・オレンジ・黄緑で
半円や小さ目の円を作っておきます。
百人一首は「人はいさ 心もしらずふるさとは 花ぞむかしの 香ににほいける」―紀貫之-
の短歌で「Iwonder about you but cannot read you mind in this viiiage
Where i used to visit」までをポイントブラッシュ書体で書きます。
まっすぐに書かず、流れるように薄墨や青系でかきます。
乾きましたら短歌の後半の「花ぞむかしの香に匂いける」
を書き入れます。
「花」は大きめに「たらしこみの技法」で書きましょう。
英字は「筆文字のカリグラフィー」(日貿出版)を参考にして下さい。
最後に赤ラインで囲って出来上がりですが、私は絵具で「溝引き技法」で書いています。
皆さんは難しいでしょうし、用具も必要なので、入れないままにするか、
赤のペンで入れてみて下さい。
今回は盛沢山の内容になりました。
最後まで見て頂いてありがとうございました。
また、次回は3月中旬にお届けします。
5月の個展をやる予定ですので、来月に詳細をお知らせできると思います。
では、お元気で。
さとだて