やっと涼しくなってき・・・と思ったら、一気に「寒い」です。
着るものも半端な物を重ねて着たり、冬布団を出していないので毛布を重ねたり・・でしのいでいます。
確かに涼しくなるはずで、もう10月中旬です。
今回は「秋の夜長」に早めに布団に入って読む本に挟む「栞」を作ってみましょう。
今回使う文字は少し変わっています。
「鳥蟲篆書体」という書体で、各種篆書体の中でも独特の雰囲気を持っています。
「鳥」の形や「蟲」(むし)の形で漢字を形成しています。
漢字の伝来時期に中国から伝わったのですが、形がニョロニョロしていたり文字に見えにくかったのでしょうか・・・流行しませんでした。
現在でもこの文字書体を刻する作家さんは少なく、私もこの文字と出会って辞典を手に入れるのに苦労しました。
今回使っている文字は奇異な書体の中でもスッキリしたわかりやすくて書きやすい物にしました。
一番左は「句」です。
金のスタンプを押して、割りばしで「句の鳥蟲篆書体」を墨色で書き、アクセントに薄墨をあしらいました。わかりやすいように現代語をペンでいれておくといいですね。
次は「夜」です。
金銀のスタンプを押してかわいたら割りばしペンで文字を書き、薄墨と濃い墨でアクセントをつけました。
その隣は「書」です。
これは青と銀のスタンプを使いました。
長ーくタテラインを割りばしペンで引くのが難しいです。
一番右は「月」です。アルファベットのAのようです。
ラインをのばしてペンでMoonと入れました。
用紙はあまり硬いと本にフィットしません。
少し薄い用紙を使いましょう。
たくさん作って、頂きもののお返しにも使えますね。
スタンプが無ければ平筆でスタンプらしくいれてみてください。
次回はもう11月ですね。
「戌年の年賀状」とクリスマスカードを制作しましょう。
楽しみに待っていてください。
さとだて